株式会社佐藤林業

木を育て、木と共に90有余年。住む人、作る人、地域にやさしい住環境のために

ホーム > 事業内容 > マシンカットログ> ログハウスの漏水対策

ログハウスの漏水対策 「漏水防止ノッチ」

佐藤林業は、ログハウスの漏水対策として漏水防止ノッチを使用しております。
この漏水防止ノッチは、「ログハウスの室内への水の侵入防止構造の実用新案」として実用新案登録をしております。

漏水防止ノッチの仕様について

ノッチ部ログ材の仕様

  • ノッチ部に横方向の水抜け溝を追加しました。
  • 侵入した水を効率的に抜くことが出来る様になりました。
  • 外部に面するノッチ部のみ変更後の加工になります。

  • ノッチ部変更前、変更後

    ノッチさね(メス)部仕様

    1辺2mm の正三角形の突起をつけることにより水の浸入を防ぎます。
    ノッチさね部

    ノッチ図面(PDF) »

    ログハウス水密実験

    水密実験結果

    ログハウスの水密実験を行いました。

    Aノッチ:シールしたログシェルのノッチ
    Bノッチ:佐藤林業の実用新案のノッチ

    試験場所:YKK八代工場
    試験日:平成21(2009)年2月28日
    主 催:日本ログハウス協会
    ログ部材提供:株式会社 佐藤林業

      Bノッチは、
    1. 壁面からの漏れがない。
    2. 水抜け穴から水が抜ける。
    3. ことが検証され、有効性が証明されました。

    ログハウスノッチ部水密実験ボードノッチ部水密実験ボード

    壁面の状態

    左図:Aノッチ 数分で漏れる
    中央図:Bノッチ まったく漏れない
    右図:Aノッチ 壁面より漏れる、Bノッチ 水抜け穴下より漏れる ログハウスノッチ部水密実験壁面の状態

    水の動き

    左図:Aノッチ ノッチより横に漏れ、壁より漏れる
    中央図:Bノッチ 水抜け穴より流れ出る
    右図:左=Aノッチ、右=Bノッチ ログハウスノッチ部水密実験壁面を流れる水の動き

    メディア掲載内容 -ログシェル(ログの外壁)の特徴について-

    『夢の丸太小屋に暮らすLOG HOUSE MAGAZINE(ログハウスマガジン)』

    2016年9月号特集記事
    「地震に強いログハウス」より

    佐藤林業のログシェル
    『夢の丸太小屋に暮らすLOG HOUSE MAGAZINE(ログハウスマガジン)2016年9月号より

    記事を拡大して見る »

    特集記事全部を見る(PDF) »

    『夢の丸太小屋に暮らすLOG HOUSE MAGAZINE(ログハウスマガジン)』

    2014年11月号(No.139)より

    ノッチに穴をあけて雨水の浸入を防ぐ
    <記事要点抜粋>
    1. ログハウスの横風による漏水は常に悩みの種
    2. 窓回りやノッチからの漏水防止はログハウスの重要な課題になっている
    3. この対策としてノッチ部分に穴をあけ、水抜け穴として利用する対策を考案
    4. 平成21年(2009)国土交通省の補助で、日本ログハウス協会で熊本のYKK八代工場にて漏水実験を行い好結果を得た ※平成30年(2018)に実用新案登録
    5. 本絡的に水抜け穴の加工を実施し、「漏水防止ノッチ」として物件ごとに対応中

    以下
    <記事全文>

    佐藤林業では、粗削りした材を乾燥機にかけてから再製材して建材に仕上げている。ここでログメーカーから注文を受けた棟別に、各部材をプレカットしていく。まずモルダー加工し、次に悪い部分をふたり体制で目視により取り除きながら行うカット、そしてボルト穴あけ、ノッチ継ぎ手加工といった作業を、それぞれ別の機械で行っているのだ。

    「うちでは、オートメーション化はあえてしません。軸組み構法と比べ、角ログのプレカットは1mmでも狂ってしまうと、組めなくなるからです。それを防ぐためには、作業ごとに機械を分け、人の目で確認するしかないんです」

    機械の作業台には、壁の面ごとの詳しい設計図が置かれていた。

    「図面の部材をカットし終えたら、工場の床にすべてを並べてみるのです。そこで、間違いや狂いがあった場合は、再度修正します」

    優良な木材を使い、長年の実験に裏打ちきれた乾燥を施し、精密な加工で仕上げる。これだけの工程が確立されていると、自社でログハウスを建てられそうだ。

    「餅は餅屋でいたほうがいい。ログハウスは、完成したあとに長年続くメンテナンスも大切です。そこに力を注ぐのではなく、いままで培ってきた製材所のノウハウを生かして、ログ材の供給に徹したいのです」

    そう答える佐藤さんは、気候や土壌に合った理想的なログハウスを模索し、ログ材を加工する会社としてできることは何でも試してきた。そのひとつが、ノッチ部分に特別な加工を施していることだ。

    「九州は台風の通り道ですが、最近は全国的に集中豪雨が多発し、ログハウスの横風による漏水は常に悩みの種です。とくに窓回り、ノッチからの漏水防止は施工側だけでなく、口グ材をつくる側も一緒になって考えなければなりません。5年前に国土交通省より補助をしていただき、日本ログハウス協会で熊本のYKK八代工場にて漏水実験を行いました。そのときにノッチ部分に穴をあけ、水抜け穴として利用できるかを検証し、いい結果を得ました。それを元に、当社も本絡的に水抜け穴の加工をできるようにして、物件ごとに対応しています」

    加工にはとても手聞がかかるが、輸入材にはない取り組みでもある。

    「もともと含水率が高いスギは、木の繊維がスポンジのようになっています。それが、湿気を吸ったり吐いたりする効果をもたらすのです。柔らかいので床材にしても足触りがよく、子どもにも安全です。最近は木材の空間がストレス解消や集中力を高める効果も科学的に証明されはじめています。国産のスギは、日本の生活にピッタリの建材といえるでしょう」

    国産材のよさを最大限に引き出し生み出される製品が、メーカーの注目を集めつづけている。

    『夢の丸太小屋に暮らすLOG HOUSE MAGAZINE(ログハウスマガジン)2014年11月号(No.139)より

    お問合せはこちらから
    お電話・FAX
    お問合せフォーム 受付時間

    マシンカットログ

    ログハウスの漏水対策

    取得認定

    ページのトップへ戻る